ひとのなわばりB 個体、社会、公衆距離

 ひとのなわばりについて、もっとも近い「密接距離」以外の「個体距離」「社会距離」「公衆距離」の説明。  友人以上の関係を目指すなら、「個体距離」には入れてもらわなくてはなりません。


 
 他の動物と同じく人にもあるなわばり。とあるアメリカの学者は、ひとのなわばりについて8つの区域に分類して考えました。

 家族や恋人以外には入ってほしくないなわばりの距離について「密接距離」といいますが、ひとのなわばりは他にも次のような区分に分かれます。

・45〜75センチの距離

 個体距離の近接相、と呼ばれる距離です。
 実はこの距離、非常に微妙でもどかしい距離。
 近すぎることもないですが、手を伸ばせば確かにそこにいる相手には届きます。
 この距離が示す関係ももどかしく、じれったいもの。

 恋人なのか、友人なのか。

 その境目の、微妙な関係を示す距離なのです。
 逆に言えば、この距離まで許してくれたら脈ありということ。今後の駆け引きが重要な距離ともいえます。


・75〜120センチの距離

 個体距離の遠方相と呼ばれます。
 この距離は、一般的に友人同士が取る距離。お互いに手を伸ばせば相手の指先に触れる距離がこの個体距離・遠方相です。
 友達ならば入ることの出来る距離ですので、この距離にすら入れてもらえない人はちょっと考える必要があるかも。

・120〜210センチ

 密接距離、個体距離と違って、身体的な接触は出来ません。これが社会距離の近接相です。
 この距離感を保った状態で人を見下ろすと、最も怖い、最も威圧感がある、といわれています。

・210〜360センチ

 社会距離の遠方相です。
 同じ部屋にいても、別々に行動が出来る距離です。
 職場などで、仕事上の話をするときに用いられる距離です。親しい間柄とは言えない、表面的な付き合いをする距離と考えられます。

・360〜750センチ

 なんとか自分と相手の二人でコミュニケーションを取ることのできる距離で、公衆距離の近接相といわれます。
 この距離を超えると、二人でコミュニケーションをとることは難しくなります。人と人が一対一でコミュニケーションをとるためには最低限この距離以内にいなければなりません。

・750センチ以上

 公衆距離の遠方相です。
 人の縄張りとしてもっとも本人から遠い位置にあるこの区域ではもう一対一で会話をすることなどは不可能と考えられます。
 この空間にしかいられない間は、とても恋愛関係に発展することはなさそうです。 


 この8つの縄張りを参考に、気になる異性や恋人との関係をはかるために自分のことをどの区域にまで入れてくれるか試してみても良いかもしれません。