カウンセリングと非言語的表現

 カウンセリングの中の技法である非言語的表現。  非言語的表現はカウンセリングの中でどのように用いられているのでしょうか。


 カウンセリングには言語的表現の技法と非言語的表現の技法があります。
 ここでは非言語的表現の技法がどういうものかを説明します。


 非言語的表現、といわれてもわかりにくいですね。
 ですが難しく考えることはありません。私たちは日常生活を送る中で、普通に行っていることなのです。


 表情や視線、身振り、声の大きさや高さ、言葉遣い、衣服などの身だしなみ、そういった言葉を使わないものからも、いろいろな情報を得ることが出来ますよね?その人がどんな人なのか、何を考えているのか、私たちは言葉以外の所からも推測しながら相手と接していきます。

 それが、非言語的表現。

 言葉を用いなくても相手に伝わる、伝えるもの。


 そう考えれば、言葉での表現よりもよほど、情報量は多いといえます。


 この非言語的表現、心理カウンセリングでどのように用いるのか。
 一つは、自分の非言語的表現を利用して、相手を安心させてあげることです。

 頷いたりしながら真剣に話を聞いてあげると、相手は自分の話が聞いてもらえている、ということを感じ取り、安心します。
 穏やかに微笑みながら対面すれば、相手もホッと気を楽にするでしょう。


 こうして自分から示す言葉ではない情報を利用する、というのが一つ。


 もう一つは、クライアントが示す情報を正確に読み取るということです。
 相手がどんな心理状態でいるのかカウンセラーはきちんと把握し、クライアントが話しやすい、過ごしやすい雰囲気を作ってあげなくてはなりません。
 その為に、相手が怖がっていないか、戸惑っていないかなど、クライアントが発している言葉ではない情報、たとえば表情だったり声色だったり、しぐさだったり、から読み取る必要があるのです。
 

 その中でどうやってクライアントの過ごしやすい空気を作ってあげるか。そこは、カウンセラーの腕の見せ所だとも言えます。


 このような非言語的表現は、臨床心理学やカウンセリングなどで研究されている他にも、たとえば文化によるしぐさ表現の違いなど、別の心理学の分野でも研究されています。